ジャイジョニ 全年齢 Type:A(ランダム表示)
ジャイジョニ 全年齢 Type:B(ランダム表示)


  似ているようで異なるまだ気付けない感情


そういえば、ジャイロには弟が何人かいるというようなことを聞いた覚えがある。
いつ聞いたのかははっきりと覚えていないが、ジョニィには兄がいたのだという。
きっと彼にとっては、ぼくもそれと同じようなものなのだろう。
きっとジョニィにとって、オレはそれと似たような存在なのだろう。
時々世話のかかる歳の離れた「弟」の1人。
フとした瞬間に少しばかり頼りにできる「兄」。
きっとそんな風にしか見てくれていない。
きっとそんな風にしか見られていない。
ぼくのそばにいて、何かあれば手を差し伸べてくれるのは、
オレのあとをついてまわり、差し伸べた手に縋り付いてくるのは、
ぼくが「弟」みたいなものだからなんだ。
オレに「兄」の面影を重ねているからだ。
今になって新しい「兄弟」ができるというのは、なんだか変な感じだ。
今になって新しい「兄弟」ができるというのは、なんだか妙な感じだ。
でも嫌じゃあない。
が、嫌ではない。
けど同時に、ぼくは不満を感じている。
だが同時に、オレは不満を抱いてもいる。
と言うよりも、それだけではなにかが「足りない」。
と言うよりも、なにか「違和感」を感じる。
「兄」と「弟」。その表現は適切ではない。
「兄」と「弟」。その表現ではどうもしっくりこない。
ぼくが欲しいのは「それ」じゃあない。
オレが求めているのは「それ」じゃあない。
新しい「兄」が必要なわけじゃあないのだ。
新しく「弟」が欲しいわけじゃあないのだ。
代わる言葉を、ぼくは知らないのだけれども。
適切に表現する言葉は、オレの中にはないようなのだが。
ジャイロに聞けば、教えてもらえるだろうか?
ジョニィだったら、それを知っているだろうか?
世話のかかる「弟」が聞けば、彼は喜んで答えを見つけてくれるだろうか。
「兄」が口にする疑問に、「そんなことも知らないのか」なんて失望するだろうか。
でもそれをするのは、もう少し先のことでいい。
それを試してみるのは、まだ先のことでいい。
ぼくはジャイロの「弟」なんかじゃあないんだから、きっと自分で見つけてみせる。
オレはジョニィの「兄」なんかではないが、きっと自分で見つけてみせる。
そしてそれが出来たら、言ってやろうか。
そしてそれが出来たら、言ってやろうか。
「ぼくはあんたの『弟』じゃあないんだからな」ってね。
「オレはおまえの『兄』じゃあないんだぜ」ってな。


2010,06,11 


ジョニィヴァージョンとジャイロヴァージョンをランダムでどちらか片方表示しています。
と、思います。たぶん。
「ランダム表示はもうやらない」って言ってた記憶があるんですが、前回とは違う方法を思いついたので試してみたかったのです。
うまく表示できてるといいなぁ。
行間が変になるのは仕方ないなぁ……。
我慢してください。
JavaScriptがオフになっているなどでランダムにならない方、運悪く片方ばっかり表示される片は、文字を範囲指定で反転していただけるともう片方も見れると思います(読みづらいでしょうが)。
お互いに「兄弟みたいなもんとしか思ってくれてないんだろうなー」とか思ってたら萌えます。
タイトルはもうちょっと「好き(like)」と「似てる(like)」をかけた感じにしたかったんですが、できませんでした。無念。
<利鳴>
2連続で同じのが表示されたので焦って反転にして読みました。
これは最初から反転にするなりでちゃんと2つ読まないと面白みが半減してしまいそうな…
もとい、2つ有るからこそ面白さが倍増ってヤツですね!
生憎ながら元ネタを知らないので何ともですが…
これを機に1度原作読んでみようかしら。
と、ちょっと興味を抱いてしまったのでした。
<雪架>

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