グレン中心 全年齢


  アリスクローゼット グレンの野望(仮)


 ハートランド王国の貴族による社交界パーティーはチャリティーガラのようなカジュアルさが無く厳かな物で、交流を楽しめるのは礼儀作法をきっちりと身に付けた者に限られる。
 ましてグレンが主催する物ともなればアリスの振る舞いも重要だ。
 稀代の名士にして生粋のアリスオーナー。彼の主催する、寧ろ彼が参加するパーティーにアリスを連れて行けば必ずといって良い確率でグレンと交流を持てた。
 今日のパーティーも決してアリスの同伴を条件にしてはいないのだが、参加者は皆アリスを連れている。
 だから眼福だった。
 特に少年タイプのアリスに目が無いのだが、やはり希少な為この場にはグレンの連れているオリジナルアリス以外には居ない。近い内に少年アリス同好会の集いを開こうと、人々との会話の合間に思った。同好会はパーティーとは違い昼間の小規模な集まり。ならば都合を付けられる者が何人も居る。
 今日は抱える12人のアリスには留守番をさせ、オーナーが不在のオリジナルアリスだけを連れてきた。
 冬の終わりに咲く花のように真っ白で美しい少年アリス。今日はこのパーティーに合わせてベーシックでゴージャスな衣装に着せ替えている。
「地球とはどんな所なのだろうな」
 本来のオーナーの出身の地の名前を出されてアリスは首を傾げた。
 言葉の意味が分からないのではない。どんな世界なのかアリスにも想像が付かない。
 聞く所このアリスのオーナーの住んでいる国は王政を撤廃し、民の代表による政治によって国が統治されている。
「今のインターナ帝国に近いのかもしれないな」
 インターナ帝国は腕の立つ女王が引退し、民による統治国家となった。
 近隣の諸外国でも聞かない新しい国の在り方。
 工業が発展しており、人々もアリス達もカチリとしつつもシンプルな装いが多い。
 グレンの好む傾向とは正反対だが、真逆の道であろうと真っ直ぐに進む信念は敬意を持つに値する。
 ただ、女王の引退後は貧富の差が強くなってしまっていると聞いた。
 富める者が施す事を欠かさなければ持ち直すだろうが、貧に傾いた差の広がり方をしているようなので厳しいかもしれない。しかし外国であるハートランド王国は何をするわけにもいかない。
「地球もそんな事になっていなければ良いが……ん?」
 アリスが不安気な表情をしている。
 オリジナルアリスの特徴の1つはこの表情だ。一般的なアリスシードから咲いたアリスは殆ど表情を持たない。
 それでもオーナー達は皆アリスの気持ちを汲んでいる。アリスに心配させてしまうとは自分は未だ未だだ、とグレンは思った。
「心配しなくても、きっと上手くやっているさ。手紙を送り合えないから分からないだけで、もしも届いたらそこには──」
「グレン様、お手紙が届きました」
「何と、ベストタイミングではないか!」
 と言いたい所だが、当然異世界からの手紙ではない。
「女王陛下からでございます」
「そうかそうか」それはそれで充分に嬉しい。差し出された手紙を受け取り「では早速読み上げるとしよう」
 グレンは壇上へ向かう。
 マナによる拡声器、通称マイクを手に取った。
「紳士淑女の諸君、私に少し時間頂けないか」
 その一言で話声がピタリと止まる。
「歓談中にすまない。だがここに、女王陛下より手紙が届いた」
 わぁと盛り上がる場内。この光景を女王となった妹のレティシアに見せてやりたい。
「今から読み上げさせてもらおう。『グレン殿 貴殿の主催する社交界とあればさぞ盛大であろう 貴殿の手腕、従事する人々の努力、参列者とアリス達を讃える 幸福あらん事を』」
 読み上げ終えると拍手喝采が起きた。
 一礼し下がる。暫く続いた拍手が止まり、また賑やかな交流が始まる。
 あちらこちらから手紙に対する喜びの声が聞こえてきた。
「流石グレン様、主催の席に女王陛下から手紙が届くとは」
「グレン様のようにアリスへの愛情深い名士は、殊にアリスを大事になされる女王陛下の目にも留まるのでしょうな」
「女王陛下が王族ではないと偽りクロージー修行を続けていた頃からのお付き合いだそうだ」
「お懐かしい、レティシア様と言えばクロージーの名手。そしてグレン様とまるで本物の兄妹のように仲睦まじくしておられた」
 悪しき風習から遠ざけるべく前女王陛下がレティシアの王女という身分を隠し追放に近い形を取ったのは随分と前の事。
 自分という一人息子しか居ない両親に事情を伝え養子として引き取り兄妹となった。母に捨てられたと誤解し涙するレティシアを彼女のアリスと共に慰めていた頃の事はもう殆ど覚えていない。
 貴族の娘として振る舞いクロージーの腕を磨き、異世界からの救世主との出会いにより母と再会し王家に戻っていた。だが今でも妹のように思っている。
 レティシアの方も同じようで手紙には続きが、グレン個人へ向けた文章が有った。

お兄様へ 私もお兄様の主催する社交界パーティーに参加したかったですわ もう随分とお兄様とお会い出来ていないんですもの

 嗚呼、彼女の声が聞こえてくる。

花茶と蜜菓子の献上のお陰でエドガーの顔を見る事は有るのですけれど(護樹官としてはお会いしていませんわね)それ以外の方とは全く 社交界の日はイーストエンド王国に招かれていますの 招待状を頂いた日からセイランの素晴らしい新作衣装が見たくて仕方有りませんわ

 イーストエンド王国に呼ばれていなければ、このパーティーにお忍びで来てくれたかもしれないのか。

私がもう少し公務を効率良くこなせるようになり余裕を持てれば、お兄様のようにオリジナルアリスを1人預かるんですけれど 会えなくてもアリスの顔を見れば思い出して元気になれますから

 この一文は自分に向けた物ではないとグレンにはすぐ分かった。
 レティシアもまたオリジナルアリスのオーナーに会いたがっている。
 自分と同じように。
 4人のオリジナルアリスは一緒に居させてやりたかったが、誰か1人が全員を預かるのは経済的あるいは時間的に難しかった。
 金銭面に問題無いグレンが13人目を迎えていなかったのは一言で言えば手一杯だから。もしオーナーが違う者であれば少年タイプのオリジナルアリスと言えど預かるつもりは無かった。
 少年タイプのオリジナルアリスを賭けてクロージーをしようとよく言っていたが、もし勝っても「修行を積んでくると良い」と言って高笑いして返すつもりだった。
 ただ異世界からの救世主とクロージーがしたいだけだった。
「クロージー……そろそろしに行くか」
 女王陛下からの手紙を読み返しているグレンに声を掛ける者は居ない。
 主催が盛り上げないでどうする。折角少し広めにクロージーの出来る場を設けたパーティー会場なのだから有意義に使わなくては。
 主催で大貴族・少年タイプでオリジナルアリス。負け戦であろうと良質なマナを巡らせられるから是非と手を挙げる者がきっと居る。
「……ん?」
 物理的に袖を引かれる感覚。アリスが向こうを見てくれと会場の隅を指差している。目を向けるとそこには。
「ウサギさん!」
 着飾った愛らしい兎の姿をした世界の創造主。
「グレンーグレンー」
 弱々しい声で呼び掛けてくるので小走りに近寄った。
「何処に居るのか分からなくて招待状を送れなかったが来てくれたのだな、はーっはっはっはっ」自分らしく振る舞うべく高笑いをし「どれ、抱っこしてあげよう」
「うん、ありがとー」
 拾い抱き上げると相変わらず触り心地の良いふわふわとした体は、しかし疲労にぐたりと身を預けてくる。
「元気が無いな、ウサギさん。この日の為に取り寄せた蜜菓子を今持ってこさせよう」
「ウサギさん食べる元気無いのー」
「そうか……では眠ると良い。このまま抱っこしていようか? それとも客室が有るからそちらへ移動しようか」
「ありがとー。でもウサギさん、グレンとお話したいんだー」
 アリスがそっと手を伸ばしウサギの頭を指先で撫でた。
「わーい、ありがとー。マナが気持ち良くて、お話出来そうー」
「マナ不足か」
「インターナ帝国を通ってきちゃったからねー……あーでもクロージーしてる所には行かないでねー。あんまり他の人にはウサギさん見られたくないんだー」
 マザーツリーをも創り上げた神とも呼べる存在が小さな兎の姿をして人間の言葉を話しては混乱では済まない。
「ではそうだな、冷たい花茶を少量だけ持ってこさせようか」
「嬉しー」
 近くのケータリングスタッフを呼び氷で冷やした花茶を持ってくるように伝える。
 グレンが抱える兎に目を向けたが、着飾っているので新しく飼い始めたペットだろうと踏んだか何も言わずに取りに向かった。
「インターナ帝国を通ったと言ったな」
「うん、そうなのー。シキの研究所からここに来るには通らなきゃだからー」
「シキの研究所に居たのか!」
「そうだよーシキもシキのアリスもとっても元気ー。それでね、ウサギさんも元気をいっぱい貰ったから、ハートランド王国の今の問題を解決しようと思ったのー」
「ハートランド王国の? インターナ帝国ではなく」
「インターナ帝国もちょっぴり問題有るねー、一部の人だけしかクロージーをしてないしー。だからマナの巡りが悪くて悪くて、ウサギさん疲れちゃったー」
 民主制に変わり貧する者がクロージーを行えない程に困窮しているのか。
「この国はいっぱいクロージーしてるから元気が出るよね。ここでもクロージーしてる。見えなくても綺麗なマナが近くに生まれてるのが分かるよー」
 姿が兎なので表情は無いが声音だけで感情はよく伝わってくる。
 そう言えば口が動いていない。巧みにマナを使い言葉を直接脳に響かせているのだろう。兎らしく鼻をヒクヒクとさせている姿はやはり愛らしい。
「グレンも忙しいのにいっぱいクロージーしてるよね。12人のアリスをとっても大事にしてくれてるー」
「ああ、皆美しく愛らしい私のアリスだからな! はーっはっはっはっ!」
「だからグレン好きー。アリスも皆ね、グレンの事大好きなんだよ」
「それは喜ばしい事だ!」
「だけどね……皆が皆、グレンみたいにいっぱいのアリスにいっぱいの愛情は注げていないんだー……」
「何と勿体無い話だ! いや……ウサギさんは真剣に悩んでいるようだな。もしやそのアリスへの愛情不足が、このハートランド王国の問題点かな?」
「うーん、ちょっと違うかなー……不足じゃなくて、偏り? アリスへの愛情が無いわけじゃないんだー」
 表情こそ無いがしょげた様子で続けた。
 ハートランド王国では初めてのアリスシードは両親から貰うという昔ながらの風習が有る。
 それ自体は消えていないが、貧困が存在しないと言っても過言ではない状況下なので誰しもが2人目、3人目となるアリスシードを買う事が出来た。
 迎え入れたアリス全員に同じだけの愛情を向けられれば何の問題も無い。しかし世の中は、人の心という物はそうはいかない。
 親から貰った昔から側に居るアリスが一番好きだとか、新しいアリスにばかり夢中になる期間が有るというだけなら未だ良い。
 見た目が好みではないから連れ歩くのは違うアリスにしよう。クロージーで勝てないからこのアリスは着せ替え含む全てを後回しにしよう。知人のアリスが羨ましいから似ているアリスが出るまでアリスシードを買い続けよう。
 いずれ「もうこのアリスは要らないから捨ててしまおう」になりかねない。
 また今のインターナ帝国には金銭的な理由でのみアリスを抱えていられない層が有る。捨てる位なら、という声が上がれば手渡してしまう者も出るだろう。オーナーが変わる事がどれだけアリスに辛く悲しい思いをさせるかと考えられる余裕があればアリスを手放さなずに済むのかもしれないが。
 しかしアリスの譲渡を取り締まる法律を作れば本当に捨てる者が現れる事は目に見えている。
 創造主は可愛らしいその兎の顔でグレンを見上げた。
「救う会に預けた人は生活が厳しくて、だったよね。アリスにひもじい思いをさせたくないって考える位に愛情が有る証拠だよねー。でもね、そうじゃないのに側を離れるってなったら……」
「さぞ、辛いだろうな」
 母親に捨てられたと思い込んでいた時のレティシアの悲愴な面持ちは思い出すだけで胸が痛い。
 それにオリジナルアリスもオーナーと離れ離れになって辛い筈だ。だから沢山愛情を注いでやらないと。自分はそう思うが他人はそうとは限らないとグレンも理解している。
「もしもそんな風になっちゃって、それをマザーツリーが知ったら大変だよねー。ウサギさんも止められないよー」
「ああ……折角狂い咲きが無くなったというのに」
 問題は山積みだ。ただアリスを愛せば良いだけの筈なのに、異世界から来た者にも出来る事なのに。
 複数のアリスを抱えるのに向く――自分のような――者と1人のアリスを愛し抜くのに向く者が居る。家族で1人のアリスを愛する方が良いという場合も有る。自分のアリスの接し方がどれに該当するか考える機会が有れば解決するだろうか。
 学校のカリキュラムに導入する? 学校を経営している知人に声を掛けてみようと思った。しかしそれではもし賛同を得られても、その学校の中でしか行われない。
「全ての親が子にアリスシードを渡す際にアリスを……いや、それではチェスターのようなケースはどうするか、という課題が生まれるな」
 幼い頃に両親と離れ離れになったチェスターはアリスシードを久しく持っていなかった。祖母であるメルルとメルルのアリスのお陰も有り、チェスターは自分で遅まきに迎えたアリスを大事にしているのは幸いだ。
「だからウサギさんね、頑張って解決しようと思ったの」
「ほう」
 前――オリジナルアリスの方――を向き直した創造主の長い耳の間の頭を指先で撫でながら相槌を打った。
「だからこっちまで来たんだけど、途中で疲れちゃって……愛されてるアリスがいっぱいの所に暫く居れば元気になれると思うんだー」
「暫くとはどの位かな?」
 数時間で回復するのなら今日のパーティーは盛り上がっているとでも言って客達を引き留め、創造主の兎をオリジナルアリスに抱かせたまま連続クロージーをする、という方法も有るが。
「うーん……1週間位?」
「長いではないか。いや1週間でウサギさんが元気になりこれからハートランド王国で起きかねない問題を解決してくれるのなら長いとは言っていられないな。よし! 広場で行われているファッションショーに参加しようではないか!」
「ファッションショー?」
「ああそうだ、毎週テーマを設けてそれに合わせたアリスのコーディネイトを披露する企画だ。今週分はもう始まっていて、テーマは確か……」
『双子コーデ』
 ぞく、と背筋に悪寒が走りグレンは続けられなかった。ぎゅっと唇を固く結ぶ。
 アリスオーナーとそのアリスが同じだったり色違いだったりといった揃いの服を着る事を双子コーデと呼ぶ。グレンもそれは事は知っていた。
 だが昨日通りすがりに見たのは。そして先程ファッションショーにエントリーしてから来たと言っていた客の話では。
「……ハートランド王国では既にアリスを複数所持しているのが当たり前となってきているようだな」
 今の話を聞くまでグレンはアリスオーナーが自身のアリス『全て』を愛する事は至極当然だと思っていた。特定のアリスしか可愛がらないオーナーが居るとは考える事も無かった。だから所持するアリス同士に双子コーデをさせるのがショーテーマになる程流行していると聞いたら素直に喜んでいた。そして自分もさせようと思っただろう。
 しかし可愛らしい兎の口――ではなく直接脳に届いているようだが――から聞かされた今。
「ファッションショーはきっと盛り上がってるよね。ウサギさん、見に行ってみたいなぁ。連れてってくれるのー?」
「あ、ああ、一緒に行こう」
 ショーに参加しているアリスは間違い無く愛されている。
 だがその裏で。このアリスを参加させるからと着せ替えを見送られているアリスが居るかもしれない。
 自分はそんな事はしない。
「12人のアリスが居るのだから、6組参加させられるな! さて、どの組み合わせでいこう。流石の私も双子コーデはさせた事が無い」
 ファッションショーに参加する時はお題を見て合う服装を考えて、その服装が1番似合うアリスに着させていた。
 それを見送る11人が寂しがっているとは思わない。しかし思い返せば、参加させる事の多いアリスとそうでないアリスが居る。
 違うお題であれば、というのは言い訳に過ぎず胸が苦しい。
「ウサギさん」
「なあにー?」
「どうやって解決するつもりなのかと思ってな」
 解決するべくこの国へ来たと言っていた。出来る出来ないは別として、何かしらの考えが有るのだろう。
「また、呼ぼうと思うんだー」
「それは……!」
「マザーツリーの力を借りられたら1番なんだけど今のインターナ帝国は見せられないんだよねー。リンクライア地区は未だ落ち着いてるから、そこでしかお話出来ないんだー」
「ウサギさんが作ったマザーツリーの力を借りるのか」
「そうだよー。マザーツリーはアリスシードだけじゃなくマナも自分で生み出せるから、この前の沢山のクロージーで元気いっぱいのマザーツリーの方が今のウサギさんより強いマナを出せるんだー。出すだけだから、調整が必要だけどね」
「調整か……それはバンダースナッチの力を借りるのはどうだ?」
「おおーグレン、頭良いー」
 宮廷魔術師のバンダースナッチならば自ら生み出してマナ以外も容易に扱えるだろう。そして如何にも気難しい彼であっても異世界からの救世主が再び訪れると聞けば協力してくれるだろう。
 皆会いたがっている。自分も、友人達も、オーナーに愛されたオリジナルアリス達も。
「む? しかしバンダースナッチとどう連絡を取れば良いものか」
「どこに居るか分かるー?」
「一応奴はこのハートランド王国の宮廷魔術師だから他国に呼ばれていなければ城に居る筈だが」
 しかし彼程の魔術師、数週間にわたり別の国に招かれている可能性は高い。
「そっかそっか、レティシアと一緒に居るんだねー」
「……レティシアに宛てた手紙にバンダースナッチの事も一言添えてみるか」
「それが良いねー。お手紙、出すんでしょー?」
「ああ、返事をしなくてはならない」女王陛下から頂いたから、だけでなく「私はレティシアの兄だからな! はーっはっはっはっ」
 アリスのみならず、あれ以来離れ離れになりがちな自分達も結び付けたくれる。そういう人だった。
 表情豊かなオリジナルアリスは自分も頑張るぞ、と気合いを入れた顔を見せた。


2022,11,19


サ終は悲しいけれど、ストーリーが完結したという事は後日談が書けるな!という事で。
アリス4人共漢字の名前付けてたので作中では表記しませんでした。
あとタイトルね。アホっぽいの付けたかったんですけど、アリクロユーザーに伝わる気がしないというね。
<雪架>

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